2011年 あの年から繋がっていたご縁に感謝

4月16日 東北 宮城県石巻市にある企業様をご訪問しました。この企業様は、我々架空送電線工事には欠かせないワイヤーを巻き取るウインチを製作しているメーカーさんであります。この企業様の所在地は、宮城県石巻市の沿岸沿 2011年3月11日あの東日本大震災で大津波が襲った場所にあります。

私はあれから8年が過ぎ見事に復活された企業様の現在の姿とその企業を率いる代表者の思い、そしてそこで働く従業員さんの笑顔に触れ、心を暖めていただく事が出来たので、ご報告させていただきます。

宮城県石巻市

震災によって全ての機械が流されゼロからのスタート。奇跡的に助かった製作図面データが廃業の選択肢から奇跡の復活へと導いたそうです。

今回初めて社長様からお聞きし、私も知らなかった事実を知る事が出来ました。私にとっても2011年は非常に大きな転換期でありました。その年、当社では受注した事の無い大きな工事案件を受注出来たことで、絶対に当社では手が届かないと思っていたこのメーカーさんのウインチを思い切って発注した年でした。

そしてその時に発注した当社1台目のウインチこそが、今回ご訪問させていただいたメーカーさんが混乱の中で皆さんの力を合わせ震災後納車1号機として製作していただいたウインチだったのです。

ST式油圧ウインチ・株式会社エステー

社長さんは「今でも御社に納車させていただいたあの日の事を忘れていないですよ。本当に嬉しかった」「それまでの販売実績資料は全て流されましたので、あのウインチが我々のスタートなのです。」「全てを失ったと思ったが私には社員がいてくれました。全ては社員のおかげです。」とおっしゃった社長のお言葉をお聞きし、心から感銘を覚えると共にその記念すべき1号機を当社に納めていただけたことに深い感謝の念に包まれました。

8年の月日が過ぎそのメーカーさんはその後350台以上のウインチ製造を実現されました。当社もあの時、思い切って購入したウインチを現在では4台にまで増やすことが出来ました。そんな強いご縁を感じ、改めて、このメーカーさんと共に新たな挑戦をさせていただきたいと心に誓った一日でした。ご縁に感謝 ありがとうございます!

21日からミャンマーに入っています。ここでも「石巻」にご縁を感じてます。