究極の鳶職!架線電工の宙乗り作業風景

富之保分岐線での架線電工作業風景

富之保分岐線での作業風景です。作業しているのは協力会社の社員さん。
送電線の電気工事をする彼らは「ラインマン」または「架線電工」(がせんでんこう)と呼ばれ、
命綱一本を使って身一つで電線に乗り出すときもあります。

これほどの高所で細い電線に腰掛けるなんて、究極の鳶職!
熟練の技かと思いきや、彼はまだ二十歳前というではありませんか。
以前、懇親会の時に「高所で怖くないの?」と質問すると
「最初は怖かったけど慣れました」と照れながら答えていたのを思い出しました。
息子と同年代の彼を見ながら、仕事を覚え成長していく姿はとても微笑ましいです。

送電線に宙吊りになって作業することを「宙乗り」というのですが、
私が中部電気工業に入社した時は社員全員が宙乗りできる人だと思っていました。
「宙乗りして仕事をするのは電工だから、僕たち施工管理はしないよ」と聞いて、
工事現場でそれぞれの役割があることを知りました。

これまで送電線の「施工管理」がメインでしたが、事業拡大に伴い新しく「設計」技術者も募集し、
子会社の(株)KRMコーポレーションでは「架線電工」2名(20代半ばで班長!)が頑張っています。

高齢化が進む送電線建設業界で、「電力の安定供給」を担う若い人たちの活躍は希望です。
彼らの活躍を見守ると共に、新しい仲間を増やしていきたいです。

伊勢志摩へ社員旅行

伊勢志摩へ社員旅行

26(水)・27(木)は5年ぶりの社員旅行(1泊2日)に出かけました。
今回は安全祈願も兼ねて伊勢神宮(外宮・内宮)、
伊勢志摩スカイライン展望台、キリンビール工場見学へ。

▼麦とホップ
ホップを加える前の麦汁は甘くて、お土産に買って帰りたいという人もいましたが、
残念ながら麦汁だけの販売はありませんでした。

キリンビール工場見学

キリンビール工場見学

怪しい天気でしたが、伊勢志摩スカイライン展望台に到着するころにはよく晴れて眺めは最高!

伊勢志摩スカイライン展望台
伊勢志摩スカイライン展望台

社長に食事やかき氷などたくさんごちそうになり、日頃の疲れも癒えて終始笑いの絶えない楽しい旅行でした。

安全大会・懇親会(BBQ)

安全大会・懇親会(BBQ)

金曜日は弊社で「安全大会」を開催しました。協力会社の皆さんが集まる年に1度の行事。
昨年までは岐阜産業会館で開催していましたが、今年からは弊社会議室で行いました。
夕方から懇親会(BBQ)も予定していましたので、準備に大忙しです。

 ▼「安全大会」会場準備
安全大会・懇親会(BBQ)

 ▼「懇親会」会場準備(旧社屋)
安全大会・懇親会(BBQ)
安全大会・懇親会(BBQ)

 ▼お肉の準備も完璧です
安全大会・懇親会(BBQ)

今回は弊社16名、協力会社24名の出席がありました。

 ▼会場は満席状態。
安全大会・懇親会(BBQ)

午前中は中部電力株式会社さまの安全講話「改めて安全とは!!」、
午後から1時間ほど、岐阜県社会保険協会の恩田先生に「肩こり腰痛改善体操」の運動指導をしていただき、
「いてててて・・・」と苦痛な声も聞こえましたがみんな大笑いしながら体をほぐしました。

安全大会・懇親会(BBQ)
安全大会・懇親会(BBQ)

眠気が覚めてから、最近の災害事例の再周知と基本事項の再徹底、
安全に作業をするためにひとつひとつ再確認していきます。

安全大会終了後は、本社別館倉庫(旧社屋)へ移動して懇親会。
 ▼バーベキュー開始!
安全大会・懇親会(BBQ)

おいしいお肉と冷たい飲み物をいただきながら、話に花が咲きます。
来年の安全大会&懇親会も楽しみです。

「送電線に触れても感電しないのですか?」

送電線 感電 赤旗 停電 通電 活線 停止線 架線工事 ラインマン

「送電線に触れても感電しないのですか?電気は止めて作業しているのですか?」
会社説明会で学生さんから質問がありました。

もちろん、電気が通っている電線に触れれば感電してしまいますので、
作業をする電線は電気を止め、もう片方は電気が流れたままです。

わかりやすく印をつけると、下の写真のような状態。
 ▼赤線が停電中(停止線)、黒線が通電中(活線)でその目印になるのが赤旗。
   赤い旗を越えて向こう側へ出ないように作業をします。
送電線 感電 赤旗 停電 通電 活線 停止線 架線工事 ラインマン

電気が停電しているかどうかを確認するには検電器を使います。
安全管理も施工管理の仕事のひとつです。

南阿蘇の鉄塔復旧工事「2年かかる工事が8か月でできた」

鉄塔に昇るラインマン

熊本地震で被災した南阿蘇にある鉄塔の復旧工事に関するニュースを読みました。
2017-06-14 毎日新聞
「南阿蘇、送電線本格復旧へ 23日から2回線に 九電 /熊本」

2年かかる工事が8か月でできた。
本格復旧すると落雷や強風などの断線による停電が少なくなる。(毎日新聞記事より)

用地提供があったとはいえ、現場で働く方々は冬の冷たい風が吹く中で
「安心して過ごせる日常を届けたい」想いで作業をしていらしゃったと思います。

私は鉄塔の建設現場(基礎工事・組立工事・架線工事)の見学に出かけた際、
そこには今まで見たことがない光景が広がっていました。
電柱工事をする場面に遭遇することはあっても、
実際に鉄塔に昇って作業をする人を見たのは生まれて初めてです。

▼架線工事現場の作業風景(岐阜県内)
鉄塔 架空送電線工事 ラインマン

工事現場では、
重機を体の一部のように器用に動かす方、
大きな穴の底でさらに岩を砕いている方、
腰にたくさんの工具をつけて高所作業する方の姿がありました。

  ▼基礎工事の現場(岐阜県内)
鉄塔 建替工事 架空送電線工事 ラインマン
  ▼基礎工事
鉄塔 建替工事 架空送電線工事 ラインマン

こうした作業をする方々が1日も早い復旧を願い作業に徹した結果、
『2年かかる工事が8か月でできた』のだと思いました。

新設された鉄塔はたくさんの優しさと強さを象徴しているように見え、
たくさんの方の想いが電気と一緒に各家庭へ届けられます。
地域は違っても、「電力の安定供給」のために働く人たちの想いは同じです。

架空地線の電線補修 弛度観測中

架空地線の電線補修 弛度観測中

500kVの架空地線の電線補修の為、既設の弛度観測中です。
初夏の天気の良い日は、塔上は最高の眺めです。
相手側の鉄塔には小さくて見えませんが、当社の社員がいます。
無線機で連絡を取り合い、観測位置と気温を厳密に測定します。

ポケットコンパスで弛度調整

ポケットコンパスで弛度調整

私たち施工管理社員はポケットコンパスという測定機器にて既定の弛度(ちど)に合わせます。
電線張替工事における品質精度の要である、電線の弛み(たるみ)を決めていく施工管理業務です。

ポケットコンパス 弛度調整 電線 弛み 鉄塔 測定

電線は温度変化によって伸縮しますので、その都度温度補正を行い弛みを規定値まで正確に合わせます。
ここは架空送電線工事技術者であるラインマンの皆さんと
我々施工管理技術員との無線交信による意思疎通で正確に弛みを合わせます。

弛度調整後、美しく揃う電線を見ると当事者にしか味わえない達成感に満たされますよ。
まさに架空送電線工事の集大成です。

6/8 電気新聞「中部ラインマン協力会がリクルート支援冊子」

中部ラインマン協力会 リクルート支援冊子

先週木曜日(6/8)に我々の業界新聞である「電気新聞」さんに、
我々が2年前に立ち上げた中部電力㈱管内の送電線工事業者で構成している
「中部ラインマン協力会」が作成したリクルート冊子に関する記事を掲載して頂きました。

▼6/8 電気新聞 7面
 中部ラインマン協力会がリクルート冊子/送電線工事の誇りPR
 https://www.denkishimbun.com/archives/14462

実際に現場で作業を行う「ラインマン」が元請会社等の枠を越えて本質を互いに協力しあい、
切磋琢磨しながら互いの技術(うで)を上げ、社会に電気のあるいつもの日常を届け続けたい。

永続的に電力の安定供給を担うため、
次代の技術者を採用・育成がし続けられる魅力溢れる業界に変革していくこと等々、
そんな大きな夢と希望を実現させる為に現実とのギャップをしっかりと見つめ、
一歩づつ着実に歩を進めて行きたいと思います。

「電気のあるいつもの日常を社会に届け続けたい!」
  ~ラインマンとしての誇りを胸に~

社長の似顔絵

社長 似顔絵 イラスト

採用ツールとして、施工管理はどんな仕事をする仕事なのか
わかりやすく説明したマンガ冊子の制作を進めています。

昨日はマンガ家の渡辺さん、株式会社KOHOプラスワンの東さんと打ち合わせをし、
仕事内容や社長の構想・情熱を伝えた濃い2時間になりました。
どんなストーリーになるのか楽しみです。

まずは登場人物の社長のイラストをいただきました。
最終的に変わるかもしれないということでしたが、こちらも楽しみです。

社長 似顔絵 イラスト

かわいい社長も描いていただきました♪ (〃∇〃)

枝豆の日

枝豆の日

今日は部長から枝豆をいただきました。
ヾ(●⌒∇⌒●)ノ わーい

小袋に分けて9袋。たくさんありますよ。

他の社員さんからも野菜をたくさんいただくので
とても助かります。ありがたいことです。

CADを使って図面のトレース

AUTODESK AUTOCAD LT 2017 図面 トレース

CADを使って図面のトレースをしています。
初めて触るソフトに頭を抱えながらも、少しずつできるようになりました。

最初は練習…と思っていたら、すでに本番の図面作成。
初日は全然進まなくてイライラしていましたが、
2日目はコツをつかんでずいぶん進み、
4日目の今日は楽しくて夢中になってパソコンに向かっていました。

42歳になっても新しいことにチャレンジさせてもらえる会社、
そして社長に感謝です。

中部ラインマン協力会のリクルート支援冊子が完成

中部ラインマン協力会 リクルート支援冊子

中部ラインマン協力会のリクルート支援冊子が出来上がりました。
昨年11月に会員22社へ原稿の寄稿と写真の提供をお願いして、
4月末に完成・会員へ発送完了。

中部ラインマン協力会 リクルート支援冊子

電気はどこで作られてどのようにして家庭まで運ばれてくるのか、
その中で私たちの現場「送電線」はどの部分なのかを、
この業界を知らない方向けにイラストを使ってわかりやすく解説しています。

日本の大動脈ともいわれる「送電線」の工事に従事する人たちを指す
「ラインマン」の現状についての説明や、中部電力株式会社管内の
送電線工事施工業者によって発足した「中部ラインマン協力会」の活動についても触れています。
架空送電設備ができあがるまでの工程と、「施工管理」「測量」「基礎工事」「架線工事」
その他現場で工事に携わる仲間の声も合わせてお届けします。

私たちの視点で捉えた現場の様子を収めた写真もたくさん掲載しました。
採用活動だけでなく、当会の広報活動としても配布し、
会員の増加、助け合える環境を広げて、技術の継承にもつなげていきたいです。

中部ラインマン協力会についてのお問合せ先
事務局 (中部電気工業(株)内/担当:山崎)
TEL 058-248-3344

鉄塔の鳥害対策:クローアウトと針山

鉄塔の鳥害対策:クローアウトと針山

以前、電気新聞に掲載されていた「中部電力岐阜支店、カラスの巣38個を撤去」(3/23)の記事。
2か月で38個の巣を電柱から撤去されたそうです。
また、本日の記事「カゴ設置で共存促す/四国電力高松支店、カラス営巣対策に工夫」では、
高さ10mほどの位置に営巣カゴを設置したところ、
高松支店エリアでカラスや営巣材による事故が昨年は15年ぶりに0件に。

鉄塔の鳥害対策:クローアウトと針山

上の写真は樹木に営巣している様子です。
このようにカラスは金属を使って巣作りすることが多いため、電線と接触すると停電してしまいます。
今日は、鉄塔に鳥が巣を作らないようにどのような対策をしているのか興味があったので、
施工管理の社員さんに聞いてみました。

カラスの巣 鳥害対策工事 鉄塔 高所 営巣

鳥害対策として、鉄塔のアーム部分に放射状に針金が広がった「クローアウト」と、
剣山のような形をした「針山」を取付けます。クローアウトは先端が金属でできており、
針山はプラスチックになっています。他にもいろいろな種類の装置があるようですが、
岐阜県内の送電鉄塔は主に「クローアウト」と「針山」を使っています。

鉄塔を建てたり、電線を張る工事だけでなく、このような鳥害対策工事も弊社は請け負っています。
電力の安定供給のために、細かな部分も手抜きせずやり遂げる!
そんな想いを抱いて働く社員さんたちは、かっこいいです。

霧が晴れると良い眺め。巣作りしたくなるようなのどかな環境♪

カラスの巣 鳥害対策工事 鉄塔 高所 営巣

牧場とラインマン

牧場とラインマン

中津川市で、電線張替工事の技術員をしております、Hです。

世の中より少し遅い、桜が咲いている牧場地での現場です。

夕暮れの先に見える、送電鉄塔を背景に一日の作業を終えるラインマン(架空送電線工事 技術者)の後ろ姿は、緊迫した工事から解放された安堵感と無事作業を終えられた達成感に満ちているように見えます。

今日もお疲れ様です!そして明日も安全施工を思うばかりです。