クライミングクレーンを使って鉄塔組立工事の真っ最中

鉄塔 建設 基礎工事 現場 岐阜県関市板取

約2年前に組立と基礎工事の現場見学へ初めて行きました。

組立工事の現場ではクレーンを使って新しい鉄塔の組み立てが終わり、
そのクレーンを解体する作業、基礎工事は重機や削岩機で掘削する様子を見学。
鉄塔に人が昇って作業をしていたり、足がすくむほど深い穴の底で
さらに掘り進める作業を初めて観ました。
当たり前に電気が使える日々は、こうして働く方々のおかげだと感謝の想いでいっぱいです。

ショベルカー 鉄塔 建設 基礎工事 現場 岐阜県関市板取

さて、この基礎工事を見学した現場で組立工事がようやく始まりました。
鉄塔の建替工事は場所などを考慮した工法で進められ、
今回は古い鉄塔を包み込むようにして
3倍くらいの高さがある鉄塔をクライミングクレーンを使って新しく建てます。

架空送電線 施工計画書

新しい鉄塔の主柱が古い鉄塔を囲むように頭を出しています。

架空送電線建替工事

架空送電線建替工事

① 最初に古い鉄塔のアーム(三角に出っ張っていて電線を持っている腕の部分)を外して降ろします。
電線は古い鉄塔に持たせたままです。こんな状態で感電しないのだろうかと心配していたら、

「さすがに停電しています」と、社長から返信が・・・そうですよね。

架空送電線建替工事

② 鉄塔は上部にいくにつれ細くなっているため、塔体の一部を解体してタワーが上がれるようにします。

架空送電線建替工事

③ タワーを組んで、旧鉄塔の上にクレーンのブームが上がるまで鉄塔を組み立てます。

架空送電線建替工事

④ 新鉄塔の組立が完了すると、タワーを降ろして旧鉄塔を壊します。

⑤ 送電線を新しい鉄塔に移します。

停電期間は77日間。その間に作業を完了させなければなりません。
緊迫した作業現場ですが、「笑顔になる余裕も大切」と話す弊社技術員。
作業員さんへの心遣いも忘れません。

ダブルトーショナルダンパと捻じれ防止ダンパ・アーマロッド・難着雪リング(着雪対策工事)

ダブルトーショナルダンパ 送電線

倉庫にボクシングのグローブのような形をした資材がたくさん並んでいました。

ひとつ持ち上げてみると、筋トレできそうなほどずっしり重い。。。
送電線のおもり??

これは「ダブルトーショナルダンパ」といって、
送電線が風を受けたときに起こる上下の振動を抑えるためのおもりです。
鉄塔の写真をよく見ると、たくさん付いていました。

ダブルトーショナルダンパ 送電線

他にも送電線におもりが付いた写真を見つけました。
ダブルトーショナルダンパとは形が違います。

送電線着雪対策工事 捻じれ防止ダンパ 難着雪リング アーマロッド

このおもりは「捻じれ防止ダンパ(カウンターウェイト)」といって、
電線に付着した雪が回転しながら電線を包み込んでしまうのを防ぎます。

捻じれ防止ダンパ取り付け部分には振動で電線が傷つかないように
「アーマロッド」という補強材が付けられています。

他にも着雪対策として「難着雪リング」も取り付けます。

送電線着雪対策工事 捻じれ防止ダンパ 難着雪リング アーマロッド

送電線に等間隔についているリングが「難着雪リング」です。
電線に積もった雪はまとまって落ちるイメージがありましたが、
送電線に雪が付着すると、電線の撚りに沿って雪が下へ移動し、
最終的には電線を包み込むように雪が付着してしまします。

このリングを等間隔に付けることで防止できるそうで、
小さい部品ですが頼りになります。

鉄塔を建てたり電線を張り替えたりするだけでなく、
こうした部品の取り付けなども私たちの仕事であり、
電力の安定供給には欠かせない仕事です。

究極の鳶職!架線電工の宙乗り作業風景

富之保分岐線での架線電工作業風景

富之保分岐線での作業風景です。作業しているのは協力会社の社員さん。
送電線の電気工事をする彼らは「ラインマン」または「架線電工」(がせんでんこう)と呼ばれ、
命綱一本を使って身一つで電線に乗り出すときもあります。

これほどの高所で細い電線に腰掛けるなんて、究極の鳶職!
熟練の技かと思いきや、彼はまだ二十歳前というではありませんか。
以前、懇親会の時に「高所で怖くないの?」と質問すると
「最初は怖かったけど慣れました」と照れながら答えていたのを思い出しました。
息子と同年代の彼を見ながら、仕事を覚え成長していく姿はとても微笑ましいです。

送電線に宙吊りになって作業することを「宙乗り」というのですが、
私が中部電気工業に入社した時は社員全員が宙乗りできる人だと思っていました。
「宙乗りして仕事をするのは電工だから、僕たち施工管理はしないよ」と聞いて、
工事現場でそれぞれの役割があることを知りました。

これまで送電線の「施工管理」がメインでしたが、事業拡大に伴い新しく「設計」技術者も募集し、
子会社の(株)KRMコーポレーションでは「架線電工」2名(20代半ばで班長!)が頑張っています。

高齢化が進む送電線建設業界で、「電力の安定供給」を担う若い人たちの活躍は希望です。
彼らの活躍を見守ると共に、新しい仲間を増やしていきたいです。

伊勢志摩へ社員旅行

伊勢志摩へ社員旅行

26(水)・27(木)は5年ぶりの社員旅行(1泊2日)に出かけました。
今回は安全祈願も兼ねて伊勢神宮(外宮・内宮)、
伊勢志摩スカイライン展望台、キリンビール工場見学へ。

▼麦とホップ
ホップを加える前の麦汁は甘くて、お土産に買って帰りたいという人もいましたが、
残念ながら麦汁だけの販売はありませんでした。

キリンビール工場見学

キリンビール工場見学

怪しい天気でしたが、伊勢志摩スカイライン展望台に到着するころにはよく晴れて眺めは最高!

伊勢志摩スカイライン展望台
伊勢志摩スカイライン展望台

社長に食事やかき氷などたくさんごちそうになり、日頃の疲れも癒えて終始笑いの絶えない楽しい旅行でした。

安全大会・懇親会(BBQ)

安全大会・懇親会(BBQ)

金曜日は弊社で「安全大会」を開催しました。協力会社の皆さんが集まる年に1度の行事。
昨年までは岐阜産業会館で開催していましたが、今年からは弊社会議室で行いました。
夕方から懇親会(BBQ)も予定していましたので、準備に大忙しです。

 ▼「安全大会」会場準備
安全大会・懇親会(BBQ)

 ▼「懇親会」会場準備(旧社屋)
安全大会・懇親会(BBQ)
安全大会・懇親会(BBQ)

 ▼お肉の準備も完璧です
安全大会・懇親会(BBQ)

今回は弊社16名、協力会社24名の出席がありました。

 ▼会場は満席状態。
安全大会・懇親会(BBQ)

午前中は中部電力株式会社さまの安全講話「改めて安全とは!!」、
午後から1時間ほど、岐阜県社会保険協会の恩田先生に「肩こり腰痛改善体操」の運動指導をしていただき、
「いてててて・・・」と苦痛な声も聞こえましたがみんな大笑いしながら体をほぐしました。

安全大会・懇親会(BBQ)
安全大会・懇親会(BBQ)

眠気が覚めてから、最近の災害事例の再周知と基本事項の再徹底、
安全に作業をするためにひとつひとつ再確認していきます。

安全大会終了後は、本社別館倉庫(旧社屋)へ移動して懇親会。
 ▼バーベキュー開始!
安全大会・懇親会(BBQ)

おいしいお肉と冷たい飲み物をいただきながら、話に花が咲きます。
来年の安全大会&懇親会も楽しみです。

「送電線に触れても感電しないのですか?」

送電線 感電 赤旗 停電 通電 活線 停止線 架線工事 ラインマン

「送電線に触れても感電しないのですか?電気は止めて作業しているのですか?」
会社説明会で学生さんから質問がありました。

もちろん、電気が通っている電線に触れれば感電してしまいますので、
作業をする電線は電気を止め、もう片方は電気が流れたままです。

わかりやすく印をつけると、下の写真のような状態。
 ▼赤線が停電中(停止線)、黒線が通電中(活線)でその目印になるのが赤旗。
   赤い旗を越えて向こう側へ出ないように作業をします。
送電線 感電 赤旗 停電 通電 活線 停止線 架線工事 ラインマン

電気が停電しているかどうかを確認するには検電器を使います。
安全管理も施工管理の仕事のひとつです。

南阿蘇の鉄塔復旧工事「2年かかる工事が8か月でできた」

鉄塔に昇るラインマン

熊本地震で被災した南阿蘇にある鉄塔の復旧工事に関するニュースを読みました。
2017-06-14 毎日新聞
「南阿蘇、送電線本格復旧へ 23日から2回線に 九電 /熊本」

2年かかる工事が8か月でできた。
本格復旧すると落雷や強風などの断線による停電が少なくなる。(毎日新聞記事より)

用地提供があったとはいえ、現場で働く方々は冬の冷たい風が吹く中で
「安心して過ごせる日常を届けたい」想いで作業をしていらしゃったと思います。

私は鉄塔の建設現場(基礎工事・組立工事・架線工事)の見学に出かけた際、
そこには今まで見たことがない光景が広がっていました。
電柱工事をする場面に遭遇することはあっても、
実際に鉄塔に昇って作業をする人を見たのは生まれて初めてです。

▼架線工事現場の作業風景(岐阜県内)
鉄塔 架空送電線工事 ラインマン

工事現場では、
重機を体の一部のように器用に動かす方、
大きな穴の底でさらに岩を砕いている方、
腰にたくさんの工具をつけて高所作業する方の姿がありました。

  ▼基礎工事の現場(岐阜県内)
鉄塔 建替工事 架空送電線工事 ラインマン
  ▼基礎工事
鉄塔 建替工事 架空送電線工事 ラインマン

こうした作業をする方々が1日も早い復旧を願い作業に徹した結果、
『2年かかる工事が8か月でできた』のだと思いました。

新設された鉄塔はたくさんの優しさと強さを象徴しているように見え、
たくさんの方の想いが電気と一緒に各家庭へ届けられます。
地域は違っても、「電力の安定供給」のために働く人たちの想いは同じです。

社長の似顔絵

社長 似顔絵 イラスト

採用ツールとして、施工管理はどんな仕事をする仕事なのか
わかりやすく説明したマンガ冊子の制作を進めています。

昨日はマンガ家の渡辺さん、株式会社KOHOプラスワンの東さんと打ち合わせをし、
仕事内容や社長の構想・情熱を伝えた濃い2時間になりました。
どんなストーリーになるのか楽しみです。

まずは登場人物の社長のイラストをいただきました。
最終的に変わるかもしれないということでしたが、こちらも楽しみです。

社長 似顔絵 イラスト

かわいい社長も描いていただきました♪ (〃∇〃)

枝豆の日

枝豆の日

今日は部長から枝豆をいただきました。
ヾ(●⌒∇⌒●)ノ わーい

小袋に分けて9袋。たくさんありますよ。

他の社員さんからも野菜をたくさんいただくので
とても助かります。ありがたいことです。

CADを使って図面のトレース

AUTODESK AUTOCAD LT 2017 図面 トレース

CADを使って図面のトレースをしています。
初めて触るソフトに頭を抱えながらも、少しずつできるようになりました。

最初は練習…と思っていたら、すでに本番の図面作成。
初日は全然進まなくてイライラしていましたが、
2日目はコツをつかんでずいぶん進み、
4日目の今日は楽しくて夢中になってパソコンに向かっていました。

42歳になっても新しいことにチャレンジさせてもらえる会社、
そして社長に感謝です。

中部ラインマン協力会のリクルート支援冊子が完成

中部ラインマン協力会 リクルート支援冊子

中部ラインマン協力会のリクルート支援冊子が出来上がりました。
昨年11月に会員22社へ原稿の寄稿と写真の提供をお願いして、
4月末に完成・会員へ発送完了。

中部ラインマン協力会 リクルート支援冊子

電気はどこで作られてどのようにして家庭まで運ばれてくるのか、
その中で私たちの現場「送電線」はどの部分なのかを、
この業界を知らない方向けにイラストを使ってわかりやすく解説しています。

日本の大動脈ともいわれる「送電線」の工事に従事する人たちを指す
「ラインマン」の現状についての説明や、中部電力株式会社管内の
送電線工事施工業者によって発足した「中部ラインマン協力会」の活動についても触れています。
架空送電設備ができあがるまでの工程と、「施工管理」「測量」「基礎工事」「架線工事」
その他現場で工事に携わる仲間の声も合わせてお届けします。

私たちの視点で捉えた現場の様子を収めた写真もたくさん掲載しました。
採用活動だけでなく、当会の広報活動としても配布し、
会員の増加、助け合える環境を広げて、技術の継承にもつなげていきたいです。

中部ラインマン協力会についてのお問合せ先
事務局 (中部電気工業(株)内/担当:山崎)
TEL 058-248-3344

鉄塔の鳥害対策:クローアウトと針山

鉄塔の鳥害対策:クローアウトと針山

以前、電気新聞に掲載されていた「中部電力岐阜支店、カラスの巣38個を撤去」(3/23)の記事。
2か月で38個の巣を電柱から撤去されたそうです。
また、本日の記事「カゴ設置で共存促す/四国電力高松支店、カラス営巣対策に工夫」では、
高さ10mほどの位置に営巣カゴを設置したところ、
高松支店エリアでカラスや営巣材による事故が昨年は15年ぶりに0件に。

鉄塔の鳥害対策:クローアウトと針山

上の写真は樹木に営巣している様子です。
このようにカラスは金属を使って巣作りすることが多いため、電線と接触すると停電してしまいます。
今日は、鉄塔に鳥が巣を作らないようにどのような対策をしているのか興味があったので、
施工管理の社員さんに聞いてみました。

カラスの巣 鳥害対策工事 鉄塔 高所 営巣

鳥害対策として、鉄塔のアーム部分に放射状に針金が広がった「クローアウト」と、
剣山のような形をした「針山」を取付けます。クローアウトは先端が金属でできており、
針山はプラスチックになっています。他にもいろいろな種類の装置があるようですが、
岐阜県内の送電鉄塔は主に「クローアウト」と「針山」を使っています。

鉄塔を建てたり、電線を張る工事だけでなく、このような鳥害対策工事も弊社は請け負っています。
電力の安定供給のために、細かな部分も手抜きせずやり遂げる!
そんな想いを抱いて働く社員さんたちは、かっこいいです。

霧が晴れると良い眺め。巣作りしたくなるようなのどかな環境♪

カラスの巣 鳥害対策工事 鉄塔 高所 営巣

架空送電線工事用ペンチサックの共同購買

架空送電線工事用ペンチサックの共同購買

中部電力管内の架空送電線工事施工業者(22社)が加盟する中部ラインマン協力会で、この度ペンチサックの共同購買を行いました。

※中部ラインマン協力会および弊社で、ペンチサックの受注・販売は行っておりませんのでご了承ください。

ペンチサック 共同購買 架線用 鉄塔 架線電工 皮製品

ペンチサック 共同購買 架線用 鉄塔 架線電工 皮製品

ペンチサック 共同購買 架線用 鉄塔 架線電工 皮製品

ペンチサック 共同購買 架線用 鉄塔 架線電工 皮製品

以前写真で見たときのイメージよりも実物はコンパクトで、皮でできていますが木のような硬さと分厚さ。職人さんの手作りでひとつひとつ丁寧に作られていて、丈夫で長持ちするそうです。

ペンチサック 共同購買 架線用 鉄塔 架線電工 皮製品

他にも導電長靴の共同購買も進んでいます。

発足2年目になり、共同購買以外にも採用活動や新入社員教育などの情報交換、現場パトロールや研修旅行などの活動も増え、お互いに助け合って仕事ができるようになりました。

オブザーブ参加も増えつつあり、情報交換会後の懇親会では笑いが絶えません。

オブザーブ参加・会員ともに募集中です。
詳しくは「中部ラインマン事務局・山崎」までお気軽にお問合せ下さい。

中部ラインマン協力会・事務局
〒500-8223 岐阜県岐阜市水海道5-6-19
中部電気工業株式会社内
 TEL:058-248-3344   FAX:058-248-3463
 Email: info@chubudenki.ecweb.jp

花と緑のある生活

事務所移転 お祝いの胡蝶蘭

新社屋に引っ越して、新しい環境にも慣れ落ち着いてきました。
お祝いの蘭や観葉植物をたくさんいただき、
つぼみも少しづつ膨らんできました。
花と緑ある生活は心が潤います(●´ω`●)