鉄塔組立工事 クライミングクレーンを使ってアームを取付け

鉄塔の組立工事現場にいる社長から画像が届きました。

クライミングクレーンを使って、鉄塔のアームを取り付けているところです。
鉄塔に作業員がいるのがわかりますか?

鉄塔組立工事

鉄塔組立工事
鉄塔組立工事

鉄塔の頂部にクレーンの操縦席があり、ワイヤーを地上まで下ろして部材を括り付けて引き上げます。(天気が良い日の鉄塔組立工事の写真はこちら

地上にクレーンのオペレーターがいて塔上(今回の鉄塔は100m超)の作業員と無線で連絡を取り合い作業をしています。チームワークが求められる作業です。

鉄塔組立工事

KRMコーポレーションに若手加わる!

KRMコーポレーション 新入社員

弊社代表の谷が経営するもうひとつの会社、
株式会社KRMコーポレーションに21歳の若手が2名加わりました。

(株)KRMコーポレーションは、
鉄塔を組み立てたり電線を張ったりする仕事をしています。

特に電気の勉強をしていたわけでもない彼らが入社して1ヶ月経ち、
実際に現場の鉄塔に昇りました。

現場責任者から送られてきた写真を見て、
社長は「格好だけは一人前だな~」と言いながら嬉しそうです。

そんな彼らが今回昇った場所は・・・

KRMコーポレーションに若手加わる!

鉄塔の頂上付近!!

鉄塔立替工事

思っていたより高かった!!

それでも笑顔で写っていた写真もあったので、
今後の彼らの成長が楽しみです。

鉄塔建設現場に設置するモノレール

モノレール 送電鉄塔工事現場

現場まで人や物を運んでくれるモノレール。かなりの傾斜を上っていきます。

現場にトラックを横付けして荷物を置けないような場所のときは、
モノレールやヘリコプターで人や資材を運び、工事が終われば撤去します。

モノレール 送電鉄塔工事現場

モノレール 送電鉄塔工事現場

今回は1本レールですが、別の現場では2本レールを使っていました。
2t以上の運搬になると2本レールになります。

モノレール 送電鉄塔建設現場
モノレール 資材運搬用 鉄塔 建設 基礎工事 現場 岐阜県関市板取

架空送電鉄塔の耐用年数

鉄塔組立工事

先週(水)は、社長と一緒に現場へ。ここは2年前に基礎工事をしていたころに見学に来た場所ですが、基礎工事と組立工事では雰囲気が違うので、違う場所に来た感じがしました。

▼2年前の基礎工事
鉄塔基礎工事
▼先週の組立工事
クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事

▼【左】2年前の鉄塔、【右】先週の新旧鉄塔
鉄塔基礎工事  クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事

クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事

新しい鉄塔にすっぽり包まれた古い鉄塔。太くて頑丈な主柱になりました。

さて、ここで問題です。
「鉄塔の耐用年数」はどれくらいでしょう?

答えは 50年 
国税庁HP 耐用年数の適用等に関する取扱通達の付表
付表4:電気業の構築物(総合償却資産であるものに限る。)の細目と個別耐用年数より

耐用年数が経過してしまった鉄塔は全国に約3万基あります。全国にある鉄塔は約24万基あるので、このうち8分の1は建替え工事の対象となっています。

そして、全国にある送電線の長さは約9万km。これは地球を2周するほどの長さです。ちなみに送電線の耐用年数は40年ですが、傷つくこともあるので40年ももたないこともあります。

そして、送電線工事の技術員(施工管理をする元請け会社の社員数)が全国に約3,800人、鉄塔の組立工事や架線工事をする高所作業員は全国に約5,500人います(2016年10月現在/一般社団法人 送電線建設技術研究会調べ)。

鉄塔 約43基
送電線 約16km
これは作業員1人が守らなければならないインフラです。

その作業員も高齢化しつつあり、送電線業界では技術の継承、新規技術者の育成が大きな課題となっています。

鉄塔組立工事

大変な仕事ですが、その分、鉄塔が完成した時の達成感は大きいそうです。

「自分で自分を褒めたくなる瞬間だよ」
新しい鉄塔を観て、社長がつぶやきました。

青空と紅葉しつつある山を背景にした新鉄塔は輝きを増し、それを眺める社長の表情もいつもより輝いて見えました。

クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事

鉄塔アーム取付とクライミングクレーンCT-36

クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事

鉄塔の頂部まで組立が完了したので、いよいよ「アーム」という電線を支持する腕金部材の取付けを行いました。

クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事 クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事 クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事

これで送電線鉄塔らしい形になりました。

そして昨日は、大役を終えたクレーンの解体作業。
長いブームを垂直に立て、鉄塔の中に下がっていきます。

クライミングクレーン CT-36 鉄塔組立工事

来週からはいよいよ旧鉄塔から新鉄塔への電線移線工事がスタートします。

完工まで無事故無災害でがんばります!

鉄塔の組立工事現場、いよいよベンド!

送電鉄塔組立工事 クライミングクレーン

ベンド??

ベンドとは、鉄塔の脚は傾斜になっている部分と垂直になっている部分に分かれている地点を指します。この傾斜の部分の組立工事が23日(月)に終わりました。

ここからの作業は早いです。傾斜になっている部分よりも部材が軽く垂直なので組みやすいため、傾斜部分よりも早く組み立てられます。28日(土)にはトップまで組立完了。

送電鉄塔組立工事

ちなみに、鉄塔に昇るのは垂直部分のほうがきついそうです。傾斜部分は「足の力で昇る」けれど、垂直部分は「腕の力で昇る」、慣れないときは足がプルプル震えてくるんだとか。

古い鉄塔はお父さん? 新しい鉄塔は息子? まるで親子のように新しい鉄塔に背丈を越された古い鉄塔は、あと少しで役目を終えます。新しい鉄塔がよりたくましく見えます。

送電鉄塔組立工事 クライミングクレーン 送電鉄塔組立工事 クライミングクレーン

クライミングクレーンを使って鉄塔組立工事の真っ最中

鉄塔 建設 基礎工事 現場 岐阜県関市板取

約2年前に組立と基礎工事の現場見学へ初めて行きました。

組立工事の現場ではクレーンを使って新しい鉄塔の組み立てが終わり、
そのクレーンを解体する作業、基礎工事は重機や削岩機で掘削する様子を見学。
鉄塔に人が昇って作業をしていたり、足がすくむほど深い穴の底で
さらに掘り進める作業を初めて観ました。
当たり前に電気が使える日々は、こうして働く方々のおかげだと感謝の想いでいっぱいです。

ショベルカー 鉄塔 建設 基礎工事 現場 岐阜県関市板取

さて、この基礎工事を見学した現場で組立工事がようやく始まりました。
鉄塔の建替工事は場所などを考慮した工法で進められ、
今回は古い鉄塔を包み込むようにして
3倍くらいの高さがある鉄塔をクライミングクレーンを使って新しく建てます。

架空送電線 施工計画書

新しい鉄塔の主柱が古い鉄塔を囲むように頭を出しています。

架空送電線建替工事

架空送電線建替工事

① 最初に古い鉄塔のアーム(三角に出っ張っていて電線を持っている腕の部分)を外して降ろします。
電線は古い鉄塔に持たせたままです。こんな状態で感電しないのだろうかと心配していたら、

「さすがに停電しています」と、社長から返信が・・・そうですよね。

架空送電線建替工事

② 鉄塔は上部にいくにつれ細くなっているため、塔体の一部を解体してタワーが上がれるようにします。

架空送電線建替工事

③ タワーを組んで、旧鉄塔の上にクレーンのブームが上がるまで鉄塔を組み立てます。

架空送電線建替工事

④ 新鉄塔の組立が完了すると、タワーを降ろして旧鉄塔を壊します。

⑤ 送電線を新しい鉄塔に移します。

停電期間は77日間。その間に作業を完了させなければなりません。
緊迫した作業現場ですが、「笑顔になる余裕も大切」と話す弊社技術員。
作業員さんへの心遣いも忘れません。

ダブルトーショナルダンパと捻じれ防止ダンパ・アーマロッド・難着雪リング(着雪対策工事)

ダブルトーショナルダンパ 送電線

倉庫にボクシングのグローブのような形をした資材がたくさん並んでいました。

ひとつ持ち上げてみると、筋トレできそうなほどずっしり重い。。。
送電線のおもり??

これは「ダブルトーショナルダンパ」といって、
送電線が風を受けたときに起こる上下の振動を抑えるためのおもりです。
鉄塔の写真をよく見ると、たくさん付いていました。

ダブルトーショナルダンパ 送電線

他にも送電線におもりが付いた写真を見つけました。
ダブルトーショナルダンパとは形が違います。

送電線着雪対策工事 捻じれ防止ダンパ 難着雪リング アーマロッド

このおもりは「捻じれ防止ダンパ(カウンターウェイト)」といって、
電線に付着した雪が回転しながら電線を包み込んでしまうのを防ぎます。

捻じれ防止ダンパ取り付け部分には振動で電線が傷つかないように
「アーマロッド」という補強材が付けられています。

他にも着雪対策として「難着雪リング」も取り付けます。

送電線着雪対策工事 捻じれ防止ダンパ 難着雪リング アーマロッド

送電線に等間隔についているリングが「難着雪リング」です。
電線に積もった雪はまとまって落ちるイメージがありましたが、
送電線に雪が付着すると、電線の撚りに沿って雪が下へ移動し、
最終的には電線を包み込むように雪が付着してしまします。

このリングを等間隔に付けることで防止できるそうで、
小さい部品ですが頼りになります。

鉄塔を建てたり電線を張り替えたりするだけでなく、
こうした部品の取り付けなども私たちの仕事であり、
電力の安定供給には欠かせない仕事です。

究極の鳶職!架線電工の宙乗り作業風景

富之保分岐線での架線電工作業風景

富之保分岐線での作業風景です。作業しているのは協力会社の社員さん。
送電線の電気工事をする彼らは「ラインマン」または「架線電工」(がせんでんこう)と呼ばれ、
命綱一本を使って身一つで電線に乗り出すときもあります。

これほどの高所で細い電線に腰掛けるなんて、究極の鳶職!
熟練の技かと思いきや、彼はまだ二十歳前というではありませんか。
以前、懇親会の時に「高所で怖くないの?」と質問すると
「最初は怖かったけど慣れました」と照れながら答えていたのを思い出しました。
息子と同年代の彼を見ながら、仕事を覚え成長していく姿はとても微笑ましいです。

送電線に宙吊りになって作業することを「宙乗り」というのですが、
私が中部電気工業に入社した時は社員全員が宙乗りできる人だと思っていました。
「宙乗りして仕事をするのは電工だから、僕たち施工管理はしないよ」と聞いて、
工事現場でそれぞれの役割があることを知りました。

これまで送電線の「施工管理」がメインでしたが、事業拡大に伴い新しく「設計」技術者も募集し、
子会社の(株)KRMコーポレーションでは「架線電工」2名(20代半ばで班長!)が頑張っています。

高齢化が進む送電線建設業界で、「電力の安定供給」を担う若い人たちの活躍は希望です。
彼らの活躍を見守ると共に、新しい仲間を増やしていきたいです。

南阿蘇の鉄塔復旧工事「2年かかる工事が8か月でできた」

鉄塔に昇るラインマン

熊本地震で被災した南阿蘇にある鉄塔の復旧工事に関するニュースを読みました。
2017-06-14 毎日新聞
「南阿蘇、送電線本格復旧へ 23日から2回線に 九電 /熊本」

2年かかる工事が8か月でできた。
本格復旧すると落雷や強風などの断線による停電が少なくなる。(毎日新聞記事より)

用地提供があったとはいえ、現場で働く方々は冬の冷たい風が吹く中で
「安心して過ごせる日常を届けたい」想いで作業をしていらしゃったと思います。

私は鉄塔の建設現場(基礎工事・組立工事・架線工事)の見学に出かけた際、
そこには今まで見たことがない光景が広がっていました。
電柱工事をする場面に遭遇することはあっても、
実際に鉄塔に昇って作業をする人を見たのは生まれて初めてです。

▼架線工事現場の作業風景(岐阜県内)
鉄塔 架空送電線工事 ラインマン

工事現場では、
重機を体の一部のように器用に動かす方、
大きな穴の底でさらに岩を砕いている方、
腰にたくさんの工具をつけて高所作業する方の姿がありました。

  ▼基礎工事の現場(岐阜県内)
鉄塔 建替工事 架空送電線工事 ラインマン
  ▼基礎工事
鉄塔 建替工事 架空送電線工事 ラインマン

こうした作業をする方々が1日も早い復旧を願い作業に徹した結果、
『2年かかる工事が8か月でできた』のだと思いました。

新設された鉄塔はたくさんの優しさと強さを象徴しているように見え、
たくさんの方の想いが電気と一緒に各家庭へ届けられます。
地域は違っても、「電力の安定供給」のために働く人たちの想いは同じです。

牧場とラインマン

牧場とラインマン

中津川市で、電線張替工事の技術員をしております、Hです。

世の中より少し遅い、桜が咲いている牧場地での現場です。

夕暮れの先に見える、送電鉄塔を背景に一日の作業を終えるラインマン(架空送電線工事 技術者)の後ろ姿は、緊迫した工事から解放された安堵感と無事作業を終えられた達成感に満ちているように見えます。

今日もお疲れ様です!そして明日も安全施工を思うばかりです。